良くしてくれている人のお店でバーボンをたらふく飲んでいた。店内には坂本龍一の「04/05」が流れていたと思う。他愛もない会話に穏やかさを見出し、久しく会っていなかった人と偶然居合わせ、当たり前のように親しみを込めた視線を交わす。そうして満足するとお腹が空いてくるので、深夜まで営業しているラーメン屋にでも入ろうかと迷うが、結局コンビニで我慢し普段は食べないカップ焼きそばを買う。タクシーを止め、自宅の前に着くと「お客さんケータイ忘れてる。」と白髪混じりで坊主頭の運転手に指摘され、「あぁ、ありがとうございます。」とか言って、家に着く。どのようにして朝を迎えたのかは覚えていないのだけど、未開封のカップ焼きそばがテーブルに置かれたままだった。
コメントを残す